たばこを吸いたくなる遺伝子、喫煙本数と喫煙開始を左右する

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たばこを吸いたくなる遺伝子、喫煙本数と喫煙開始を左右する

 

たばこを吸いたくなる人には、遺伝的な理由があるようだ。

「1塩基多型」とは

中国の山東大学を中心とする研究グループが、その結果を2015年2月7日にドラッグ・アンド・アルコール・ディペンデンス誌オンライン版で報告したものだ。

たばこを吸うとニコチンが体内に吸収される。このニコチンは、肝臓で処理されて、体内から排除される。肝臓でのニコチンの処理に関わる重要な酵素の一つが「シトクロムP450 2A6」だ。ニコチンを処理する酵素の働きと、たばこを吸いたいと思う欲求の間には関連性があると分かっていた。ニコチンが早く分解されるほど欲求が起きやすい。過去の研究で明らかになっている。

そこで研究グループは、この奥に遺伝的な差があるかを調べた。

「1塩基多型」について調べている。タンパク質はDNAの遺伝情報に基づいて作られている。DNAは4種類の塩基が並んだもので、塩基が1カ所だけ異なると、作られるタンパク質の特徴が変わることがある。このことを1塩基多型(SNP、スニップ)と呼び、その差を調べるというものだ。

シトクロムP450 2A6をコードする「CYP2A6」と呼ばれる遺伝子の1塩基多型の違いで、1日当たりに喫煙するたばこの本数に実際に違いがあるのか、その関連性を検討する文献研究を行った。

吸い始めの時期も遅い

その結果、1日当たりに喫煙するたばこの本数は、CYP2A6遺伝子の多型の違いと関係していた。ニコチンの処理が遅い遺伝子を持っている人は、処理が普通である人よりも数本数は減ってくる。統計学的に意味のある差だった。

CYP2A6遺伝子の多型の違いによって、喫煙を開始した年齢にも統計学的に意味のある差が認められた。一方、たばこへの依存性に関しては、ニコチン処理が遅い人と普通の人で差は認められなかった。

肝臓のシトクロムP450 2A6をコードするCYP2A6遺伝子の1塩基多型の違いは、1日当たりに喫煙するたばこの本数と関連があることが明らかになった。

ニコチンの処理が遅い人は、処理のスピードが普通の人と比べてたばこを吸い始める時期が遅い可能性があることが示唆された。

遺伝子検査をすれば分かりそうだ。

文献情報

Pan L et al.Association of CYP2A6 gene polymorphisms with cigarette consumption: A meta-analysis.Drug Alcohol Depend. 2015 Feb 7 [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25683822


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