「甘いもの」もアンインストール?(4)

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12月27日(金)東京で講演会をやらせていただきます。

テーマは「やめられない人たちへ」ということで、

・専門の「タバコ」はもちろん、

クスリ(向精神薬など)

甘いもの(ダイエットのため)

「やめる」方法についても、ちょこっと触れるつもりでおります。

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前回では、タバコをやめられないようにしている「3つの呪文」のうち、

1・「タバコは嗜好品です。」

について、ちょっと触れました。

 

そして、天下のJT(日本たばこ産業)によれば、

「酒・茶・たばこ・コーヒーは、世界の4大嗜好品」

だという話までしましたね。

 

 

これがまず、ちょっと考えればすぐに

「ウソ」

だと分かるじゃないですか。

お酒、茶、コーヒーと、「タバコ」というのは、

まったくの別物です。

 

結論を先に言ってしまえば、

この中で、タバコはダントツの「麻薬」なのです。


なぜなら、この4つの中で唯一タバコだけは、

「ガマンすることができない」

からです。

 

他の3つと比べてみてください。

 

たとえば会社で、仕事をしているときに、

「お茶を飲みながらでなければ、仕事ができない」

「コーヒーが切れたら、仕事にならない」

という人は、まずいないですよね?

仕事中、「ガマンしろ」と言われれば、できないことはないですよね?

飲むにしたって、仕事が一段落して、ホッとするときに飲むでしょう。

これだったら、確かに「嗜好品」と言えるでしょう。

 

また、お酒にしてもそうです。

「酒を飲んでいないと、仕事にならない」

そんな人は、そもそも会社に入れません。

やっぱり、一日の仕事を終えて、帰りにキュッと一杯。

これが唯一の楽しみなんだよね、というなら、それは嗜好品と言えるでしょう。

 

まあ、中には、「アルコール依存症」という病気になる人もいて、

昔の中島らもなんか典型ですが、

「飲まないと人と会えない」

なんて状態になっちゃう人も、います。

確かにいますけど、身近には、まずいませんよね。

ですから、こういう状態の人は例外とします。


ところが。

「タバコ」に関してだけは、

「アルコール依存症」

と同じような症状になる人が、ほとんどなのです。

 

「タバコを吸いながらでないと、仕事にならない」

「30分おきに吸わないと、集中力が続かない」

「タバコが吸えないと、人とコミュニケーションが取れない」

と、タバコ吸う人はほとんど全員が、こういうことを言いますよね。

 

そして実際、こういう人にとっては、

「禁煙タイム」「禁煙室」というのは、まさに地獄の苦しみなのです。

私もそうだったから、よく分かります。

 

もう、タバコのこと以外、何一つ考えることができない状態。

こんな「嗜好品」が、ありますか?

こんなの「嗜好品」と、言えますか?

 

タバコを吸う人はほとんど全員が、重度の「アル中」と同じ状態。

そして、最も近いのが、

「シャブ中」

と呼ばれる、覚醒剤中毒の患者なのです。


と、こう考えれば分かるとおり、タバコ(ニコチン)というのは、

思いっきり「依存性の薬物」なのです。

では、なぜそれをみんな「嗜好品」というのか?

そう、「ダマされている」からですよね。


ここまでで、一つ目の呪文が「ウソ」だということがお分かりだと思います。

それでは、次に進みますが、その前に……。

 

「クスリ」と「甘いもの」とも、ちょっと比べてみましょう。

精神薬ってのは、あなたの悩みを「治してくれる」魔法のクスリですか?

それとも、「それがないと生きていけない」つまり、「麻薬」ではないでしょうか?

 

砂糖もそうです。

「疲れたときにリラックス」なんて言ってますが……。

本当は、

「そんなに疲れてないけど、やっぱり甘いものが欲しい」

って思ってませんか?

 

そう、実はクスリも甘いものも、

タバコとおんなじ。

「治療薬」とか「嗜好品」と思わせておいて……。

実は「麻薬」そのものなんですよ。

 

続きはまた次回。

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