「世界一の喫煙大国」と言われた中国が、規制強化に乗り出しました。
一方、日本はいまだに喫煙天国。
ますます、中国に引き離されることになります。
史上最も厳しい「禁煙令」施行=1000人動員で監視-北京市
【北京時事】中国の首都・北京市政府は1日、「中国史上最も厳しい」と宣伝する「喫煙管理条例」を施行した。市当局は3日までの3日間、1000人以上の監視員を動員し、レストランやホテルなど公共の場で喫煙する違反者がいないかなど集中検査を展開する。
新条例ではオフィス、娯楽施設、バーなども全面禁煙になり、レストランなどの分煙がなくなる。北京国際空港でも空港内の喫煙ルームは撤去され、空港外の車道に置いた喫煙コーナーを6カ所増やした。幼稚園・小中学校や児童病院では室外でも禁煙になる。
個人違反者の罰金は最高200元(約4000円)で、違反を見逃すなどした公共の場の管理者に対しては最高で1万元(約20万円)の罰金を科す。今後3カ月間は集中取り締まり期間としており、1日付の共産党機関紙・人民日報も「いかに『紙の上だけの最も厳しい』ものにしないか」との見出しを掲げた。
中国は全国の喫煙者が3億人を超える「喫煙大国」で、受動喫煙による被害も深刻だ。中国紙・北京晩報によると、たばこに関連した病気で死亡する人は年間約136万6000人に達しているとされ、有効な措置を講じなければ、2050年に死者は300万人を突破するとの見方も出ている。(2015/06/01-18:15)