「この真実を知ってください!」
「この世は陰謀で一杯です!」
「あなたの食べているものは毒です!」
「医者は患者を殺しています!」
と、こんなような内容のセミナー、講演が大流行です。
そういうのに行ってみると、実際の内容は、
・怪しい健康食品を売るネットワークビジネス
・インチキ医学・科学を売りつける詐欺的文化人
・洗脳カルト宗教
このいずれかである、というのは常識ですよね。
誰が見ても「怪しい」ので、そんなのに引っかかる人はいないと思うのですが、
いるんですね、けっこうたくさんの人が。
自分から進んで、喜んでダマされに行って、
そのことをまた、ブログやSNSで言いふらす。
何を考えているのか……疑問だったのですが、
ああ、そうかと。
心理学で言う、
「マズローの欲求段階説」
で説明できるなと思いました。
マズローは、人間の基本的欲求を低次から述べると、以下の通りであると言いました。
生理的欲求(Physiological needs)
安全の欲求(Safety needs)
親和の欲求(Social needs / Love and belonging)
自我の欲求(Esteem)
自己実現の欲求(Self-actualization)
このうち、
「これを食べるとガンになります!」
「電磁波は危険です!」
「牛乳は毒です!」
「世界は陰謀組織に支配されています!」
なんていう情報を聞きたい、「身を守りたい」と思う人は?
下から2番目の
「安全的欲求」
に突き動かされている、ということがわかりますね。
その下には、
「食べたい、寝たい、やりたい、出したい」
という、動物や赤ん坊レベルの「生理的欲求」しかありません。
つまり、「陰謀話」「真実セミナー」なんかに引っかかる人は、
人間としての欲求レベルが、
「低い」
ということなんですね。
道理で、あの手の「真実セミナー」をやる人も、集まる人も、
人相が悪く、話もゲスで、ろくな人間がいないなあ。
と、そう思っていましたが、理由があったんですね。
やっぱり、危機感や不安感を煽ったり、
人の弱みにつけこんだり、
他人のやることにいちいちケチをつけたりするような人たちは、
レベルが低いということです。
私たちは、そんな低い欲求ではなく、
「なりたい自分になりたい」
「人から尊敬されたい」
という、高い欲求に従って行動していきたい。
だからこそ、
「社会貢献家」
を名乗るのです。