12月27日(金)東京で講演会をやらせていただきます。
テーマは「やめられない人たちへ」ということで、
・専門の「タバコ」はもちろん、
・クスリ(向精神薬など)
・甘いもの(ダイエットのため)
を「やめる」方法についても、ちょこっと触れるつもりでおります。
前回では、ニコチンおたくがタバコをやめられないのは、
ある意味「催眠術」にかけられているから、という話をしました。
そして、その催眠術にかけるための呪文として
1・「タバコは嗜好品です。」
2・「タバコを吸うと、ストレスが解消されます。」
3・「タバコをやめると、禁断症状で苦しみます。」
と、この3つを紹介しました。
そして実は、タバコに限らず「うつ病」だとか「甘いもの」への依存も
同じような「ことばの魔法」によって催眠術にかけられているのです。
そのことを理解してもらうために、
まずは私の専門である「タバコ」の3つの呪文について、
詳しく説明していきましょう。
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まず、
1・「タバコは嗜好品です。」
これはもう、タバコを吸っている本人はもちろん、
吸ったことのないほとんどの人も、そして医者でさえも、
「タバコは嗜好品」
「吸うのは人の好きずき」
だと、催眠術をかけられています。
その結果、
「まあ、個人の好き嫌いだから」
「吸うのは個人の自由だけど」
「周りの人に迷惑かけないように」
「マナーさえ守れば」
という、リベラルな意見も生まれてくるのです。
つまり、自分も周りも「嗜好品」という言葉に縛られてしまうため、
「好きなモノはやめられないよね」
「好きなモノ我慢してまで、長生きしたくないよね」
「ちょっとぐらい、いいよね」
「他人の人権も尊重しなくちゃね」
と、タバコに対して非常に「寛容」になってしまうわけです。
これがまず、タバコに「依存する」原因であり、
そして「やめられない」原因でもあるのです。
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ところが、ここで先入観を一度捨て去って、
虚心坦懐な目でタバコを見てみると、とうてい
「嗜好品」
とは呼べない、ということに気がつきます。
まあ、狂信的なニコチン・ヘイト、過激なニコチン・シェパードの皆さんに言わせれば、
「死に向かうから、死向品」
ということになるのでしょうが、これでは単なるヒステリックな悪口なので、
「ちょっと特殊な教義のひと」
と思われてしまうため、得策ではありません。
ここでは、もっと冷静に、タバコでも一服して(冗談です)、
「本当にタバコは嗜好品なのか?」
について、考えてみましょう。
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そもそも、「世界の四大嗜好品」とは、
(JTのwebサイトによれば(笑))
「酒、茶、コーヒー、たばこ」であるそうです。
さて、この4つを、同じ「嗜好品」として、ひとくくりにしていいものかどうか?
その分析については、また次回に。