「タバコと酒」の健康常識はウソだらけ』の著者直撃

いつも威勢良く「巨悪」を追求しているはずのゲンダイネットなのに、
タバコ問題になると産経新聞なみに、ヒステリックな擁護論を繰り広げます。

なーんだ、結局、財務省やJT、自民党の飼い犬なんだ~ということがよく分かります。


「喫煙が肺がんの原因」は本当か?

 たばこを吸う人は肺がんになりやすい――。こんな通説がまかり通っている。それだけではない。「健康に良くない」「社会全体の医療費コストを引き上げている」といった論調は高まる一方で、いまやたばこは諸悪の根源みたいな存在にされつつある。

 そんな社会の風潮に待ったをかける本が出版され、話題になっている。現役の医師(医学博士)である橋内章氏の『「タバコと酒」の健康常識はウソだらけ』(ワック)である。過去に何回も禁煙した過去を持つという喫煙家の橋内氏に、改めてたばこの健康常識のウソを直撃した。

――肺がんになる確率ですが、「たばこを吸う人は吸わない人の24倍」なんて極端なデータがあるそうですが、関連性はあるのでしょうか。

橋内 これ(24倍説)は出所がはっきりしていません。肺がんの人に喫煙者が多いのは事実です。確率のデータで信頼できそうな数値は、喫煙者ががんになる確率は非喫煙者の2.4倍というものです。このほかにもさまざまな疫学調査のデータがあります。一つ言えることは、喫煙とがんには関連性があるということです。

――では、喫煙と肺がんの因果関係はどうなのでしょうか。

橋内 確かに疫学調査では喫煙とがんとの関連性は証明されていますが、喫煙とがん発症の因果関係は証明されていません。体内の細胞は常に細胞分裂を繰り返し、その過程で一部はがん化します。でも、そのがん細胞は免疫系によって駆逐されます。臨床的ながんという病気の発症は、免疫系の考察抜きにして論議できないのですが、この免疫系がミステリアスで何も分かっていないのが実情なのです。疾患と環境因子との関係からその疾患の原因を推測する疫学調査は、解釈はいく通りでもできる。(喫煙と肺がんの)因果関係が解明されていないのに、疫学調査の結果を拡大解釈しているのが現状です。

――疫学調査には限界があるといいますが。

橋内 がんになった人の過去を調査して、たばこを吸っていたかどうかで分類する疫学調査は、レトロスペクティブ・スタディー(後ろ向きの調査)といいます。この調査では、喫煙者と非喫煙者の生活環境そのものが違うという可能性があるのに、見逃している部分がある。その見逃した生活環境の中にがんの別の原因があるのではという疑問が残るのです。

 たばこの発がん物質に関する動物実験にしても、同書でこう看破している。

「最大耐用量という非常識な量を投与しての結果であり、我々が日常的に吸っているタバコの煙の作用の参考にはならない」

 疫学調査の結果を拡大解釈してたばこの害を強調し、喫煙を規制しようとしているのが、いまの社会の実態なのである。


エスカレートする嫌煙運動の危うさ

<なぜ喫煙者の権利を脅かすのか>

 嫌煙運動のエスカレートぶりが止まらない。大ヒット中のアニメ映画「風立ちぬ」の描写に喫煙シーンが多いと、ある嫌煙団体がクレームをつけ大騒ぎになったのは記憶に新しい。この行動には「表現の自由にまで干渉している」と非難の声が上がった。当然だろう。嫌煙運動は歴史的な繰り返しで、橋内氏の著書によると江戸時代から明治にかけて日本では「禁煙令」なるものが100回以上も出されたが、毎回自然消滅したという。
 だからといって、今回もやがて沈静化するなどと考えるのは甘い。国や自治体があの手この手で規制を強化しようとしている。たばこを吸うことができる場所が日に日に狭められているのが現状だ。

――なぜ、こうも嫌煙運動がエスカレートしているとお考えですか。

橋内章医博 まずは、たばこ(喫煙)は体に悪いという思い込みがあります。加えて、喫煙は知的能力を向上させますから、順位闘争(競争)の中で喫煙者が優位に立つことを排除しようという意識がある。1960年代以降の男性喫煙者率の減少も要素ですね。そして最大の要因は、喫煙とがんと寿命の関連性を証明した疫学調査です。これらの要素が絡み合ってかつてないほどにエスカレートしてきているのだと思います。

――受動喫煙防止も大きな理由になっていますね。

橋内 嫌煙運動のひとつの論理ですね。しかし、これは本当にアテにならない。受動喫煙と肺がんなど疾患の疫学調査のデータはいろいろありますが、中には正反対のものもある。WHOが封印したデータもあるほどです。因果関係は証明されていません。

――いまの風潮はどう考えてもおかしくありませんか。

橋内 受動喫煙だけが問題なのであれば完全分煙にすればいいだけのこと。吸わない人は吸わなければいい。問題は、吸いたい人になぜ吸わせないようにするのか。そこを突き詰めないとダメですよ。今の流れは、分煙どころか全面禁煙でしょ。たばこを吸う人が存在していることが不愉快という風潮です。そういう心理がいかにおかしいかということを明確にすべきですね。

 紙面では紹介しきれなかったが、著書の中では「狡猾な野心家(英雄)が嫌われる時代が嫌煙運動をエスカレートさせた」という独自の見解を披露している橋内氏。この先、世の中はどう変わっていくのか。小川が流れる散歩道、桜の木の下で「ここまで調べ上げたのですから、僕は一生たばこを吸い続けます」と宣言、お気に入りのたばこを気持ち良さそうにくゆらせた。


愛煙家、嫌煙家、この論争は果てることがありません。

陰で、論争をしかけている人がいるのだから(この記事もそう)。

だから一番いいのは、「ニコアン」でタバコをやめて、以後は無関係で過ごす。

こんなくだらない茶番につき合うのは、人生のムダです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です