あの「一日一善!」の笹川良一のせがれ、笹川陽平は、
「たばこ1箱1000円にしよう」
という議員連盟を組んでいます。
実際にニューヨークは、そうなりましたね。
私自身がニコチンおたくだったときは、これを聞いて
「ふざけるな!」
と怒ったものですが、それから何の成果も上げられていないので、
別に怒ることもなかったかと思います。
いずれにせよ、「禁煙」も「受動喫煙」も、大した政治的効果は上げられないでしょう。
「タバコをやめる」ことだけを考えれば、これほど簡単なことはないんですが。
残念ながら、ニューヨークの話である。
ニューヨークのブルームバーグ市長は、禁煙を推進するため1箱の最低価格を10.50ドル(1050円)とする条例案に署名し、成立した。条例では、たばこを購入できる最低年齢も18歳から21歳に引き上げられる。市長は既に飲食店や公園での禁煙を実現している。
この時事通信のニュースは、日本の主要メディアでは報道されなかった。それどころか、日本たばこ産業の純利益が過去最高であったにもかかわらず、国内たばこ事業の大規模リストラを発表したことについて何の反論もしなかったことは不思議なことである。なぜなら、筆者のたばこ1箱1000円運動に対し、政治家をはじめ、日本たばこ産業(JT)自身も国内葉たばこ農家の育成・保護に配慮するためということをたばこの大幅値上げ反対の主な理由にしてきたではないか。
にもかかわらず大規模リストラへと変身したことに異論が出ないどころか、好業績にもかかわらず来年度は1箱20円の値上げさえ画策している。前回の値上げ議論では、税収の大幅落ち込みも反対の理由であったが、結果は税収増となった。
近年、日本たばこ産業の巧妙な広報活動は大手メディアから週刊誌に至るまで、たばこと健康問題について沈黙させた有力な方法であることは4月5日のブログで述べた通りである。
しかし、禁煙議員連盟まで沈黙しているのはいかなる理由なのか・・・。有力政治家が集まる超党派の禁煙議員連盟は、これらの問題に何の反応も示さず、今や名存実亡である。ならばここでいさぎよく解散された方が、期待することもなくすっきりすると思うのがだが、如何なものだろう。
それでも禁煙議員連盟は必要なのでしょうか?