【ニコチンに死す】 『風立ちぬ』喫煙批判をどう思う?「禁煙ファシズム」「ディズニー映画では吸わない」

そもそも、宮崎駿という人は、

・兵器おたく

・幼女好き

そして

・ニコチンおたく

が、たまたまアニメ映画の監督になってしまった人です。

「ニコチンポニョ」こと宮崎駿さん

つまりこの人は、戦車や戦闘機の操縦士が、
敵を爆撃して殺戮したあとに、
タバコをうまそうにプカーっと吹かす。

そういうシーンが撮りたくて、映画を作っているのです。

でも、それだけじゃお客が来ないから、
やれエコロジーだの、平和だのの偽善的な「お題目」

「とってつけて」

女子どもをダマして商売しているのです。

 

彼が本当に撮りたいのは、あくまでも
「戦闘のあとにタバコをスパー」のシーンなのです。

(あと、可愛い女の子の萌えシーン)

 

それが、この世でいちばんカッコいいシーンだと思ってるわけで、これをつまり

「美学」

と言います。

正確には、

「ニコチン美学」

です。

 

この美学は、ニコチンおたくにしか通じませんから、
もちろん禁煙学会の人の目には、見るも耐え難い不快なものとして映るでしょう。

しかしそれは、顔に刺青をしたり、唇に装飾品を埋め込む
「部族」の風習みたいなもので、
よそ者がゴチャゴチャ口出しするような問題ではありません。

「美学」は決して、強制されたり非難されたりするものではないはずです。

 

つまり、映画の中に喫煙シーンが多すぎる、なんて文句を言うのは、

「車にアニメの絵を描くなんて、おかしい」

と、痛車に真顔で文句を言うようなもの。

つまり

「大きなお世話」

というものです。

 

ましてや、

「子どもに夢を与える点では、ディズニーの映画と同じなのだから」

なんて言うのは、まったく「買いかぶり」です。

そんなのは、エコだの平和だのの「とってつけた」ところにだけダマされた客の言い分で、
彼自身はディズニーなんぞと一緒にされたくないでしょう。

(そもそもディズニー映画だって、戦時中は戦意昂揚のプロパガンダに使われたのですから)


 

7月20日に公開され、9月2日時点で国内では興行収入80億円、観客動員数は640万人を突破し、大ヒット上演中のスタジオジブリ製作映画『風立ちぬ』(東宝)。この映画の中における喫煙シーンについて、NPO法人・日本禁煙学会が制作者に対して、8月12日付で要望書を提出し、波紋を呼んだ。この要望書「映画『風立ちぬ』でのタバコの扱いについて(要望)」の中で学会は、
・『風立ちぬ』は、177カ国以上が批准している「タバコ規制枠組み条約」内の、あらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝の禁止に違反している。
・肺結核で伏している妻の手を握りながら喫煙するシーンは問題である。
・学生が「タバコくれ」と友人にタバコをもらう場面などは未成年者の喫煙を助長し、「未成年者喫煙禁止法」に抵触する恐れがある。

と指摘し、「映画制作にあたってはタバコの扱いについて、特段の留意をされますことを心より要望いたします」と締めくくっている。

この要望書が発表されたことをきっかけに議論が噴出。脳科学者の茂木健一郎氏は「こじつけの論理を正義漢面して押し付けないで欲しい」と同学会の要望書に対して反論を展開したほか、作曲家のすぎやまこういち氏が代表を務める喫煙文化研究会でも「映画とは全く関係のないところで、表現の自由を奪うような要望」とコメントを発表している。

では、一般の人々はこの問題について、どのように考えているのだろうか? 今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施。その調査結果から、人々の本音をのぞいてみよう。

・調査期間:2013年08月28日(水) 〜2013年08月29日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

<調査結果>
Q.日本禁煙学会が『風立ちぬ』喫煙場面に苦言しましたが、あなたはこの日本禁煙学会の抗議に、賛成ですか? 反対ですか? また、その理由を具体的に教えてください。

1.賛成 10.5%
2.反対 67.2%
3.わからない 22.3%

<解説>
年々、禁煙の風潮が高まっているにもかかわらず、今回のアンケートでは過半数以上が日本禁煙学会の抗議に対して「反対」の声を上げている。男女別で見ても、賛成の割合が女性のほうが男性に比べてやや高い(11.6%)ものの、特に目立った差とはいえない。

【男女別データ】
%    全体   賛成 反対 わからない
全体  100  10.5 67.2 22.3
男性  100   9.4 73.4 17.2
女性  100  11.6 61.0 27.4

●圧倒的多数となった反対派の声
反対理由の中でも多く見られたのが、「時代背景」という視点だ。『風立ちぬ』が描く戦前の社会では、現代よりもはるかに喫煙率が高かった(JTの調査で、最も古いデータとなる昭和40年の男性喫煙率は82%)。「映画は単に時代背景を再現しているだけ」(58歳・男性)と、この時代に生きる人を描くために、タバコを用いるのは問題ないというのが反対派の意見だ。また、フィクションにおける喫煙描写に対して抗議をしていることが「過剰な行動」と受け止められている様子も見られる。「映画のワンシーンについて、とやかく言うのはおかしい。タバコの是非とはまったくの別次元」(48歳・男性)との声も見られる。

また「ただタバコを吸っているということを批判するのではなく、なぜ登場人物がそのシーンで喫煙したのか心情や社会情勢も考えてほしいと思う」(21歳・女性)と、作品の内容を尊重して反対するコメントや、「これで喫煙を助長させるなら、ほとんどの映画や文学を規制しないといけない。言葉狩りと同じ事をしている」(33歳・男性)、「時代背景の違いを無視し芸術作品にまで口を出すのはある種のファシズム」(65歳・男性)と、表現内容に対して踏み込むことに対する不快感を示す意見も述べられている。

●賛成派からは厳しい指摘
では、一方の賛成意見をみてみよう。特に賛成の根拠として挙げられるのは、子どもへの影響。大人だけでなく多くの子どもたちも楽しむジブリ作品だからこそ、子どもへの配慮が必要という考えだ。「この映画を見た子どもには悪影響を与えると思う」(23歳・女性)、「子どもも見る可能性のあるものは、古い年代の設定のものでも悪いものは悪いとしたほうがよいのでは……」(46歳・女性)という意見が見られる。

さらに、「世界が批准している条約違反になるならやめるべき」(55歳・女性)と、国際的な基準を尊重する声や「社会の将来のためにタバコを吸い始める原因となる元をとことん断つ必要がある」(26歳・男性)と、タバコとの接点を根本から断つべしという厳しい意見も見られた。

また、ジブリ作品と同じく世界に強い影響力を持つディズニー映画と比較して、こんな声も寄せられた。

「ディズニー映画に出てくる子どもや学生はタバコなど吸いませんよね?  それは、自分たちが子どもや世の中にどの程度影響を与えるかなど理解しているからだと思います。ディズニーと同じくらい素晴らしい映画を制作しているにも関わらず、自分たちが与える影響にまで配慮がないというのは本当に残念に思えてなりません」(29歳・女性)

賛成意見を寄せる人の割合は少ないものの、表現の内容そのものよりも、この映画が社会に与える影響力の大きさを心配する声が多い。これも、国民的映画であるジブリ作品だからこそ湧き上がってしまった問題といえるだろう。
9月1日に引退を発表した宮崎駿氏にとって、『風立ちぬ』が長編アニメ最後の作品となる。これ以上騒動が大きくなり、作品の本質から外れた喫煙シーンが後世における評価に影響するようであれば、監督にとってもファンにとっても不幸な結果なのではないか。
(文=萩原雄太

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です