よく勘違いされるところですが、「禁煙補助剤」や「禁煙薬」の目的は、
「タバコをやめさせる」ではありません。
「禁煙を継続させる」ことが目的です。
つまり、「ちょっとでも長く、タバコをガマンできるように」これが、禁煙補助剤の役目です。
ということは、タバコを吸わずにいるためには、一生「禁煙補助剤」を買い続けなければならないのです。
つまり、やめればカンタンなんです、タバコなんて。
1時間でやめられますから。
禁煙補助剤の市場活性化に積極策
喫煙人口の減少を受け、縮小する禁煙補助剤市場に活力を与えようと、業界大手の武田薬品工業、ノバルティスファーマが積極的な施策を打ち出した。
「ニコレット」ブランドを展開する武田薬品工業は、医薬品としての販売制約が強いパッチの販売を中止し、パッチにはない心理的効用が望めるガムに販売を絞った。さらに、主要な販路であるドラッグストアに向けて禁煙補助剤の売り場提案を行い、売り場での露出を増やすとともに、テレビコマーシャルを活用して需要を喚起する。
「ニコチネル」ブランドを手掛けるノバルティスファーマは、自社の調査で「ニコチン依存症は病気である」と理解している人が6%と少数派だったことを受け、禁煙のメリットが「イライラする」などのデメリットよりも大きいことを啓発し、禁煙への関心を高める施策を打ち出した。禁煙を目指す人が比較的チャレンジしやすいガム「ニコチネル ミント」の外箱には「吸いたいイライラに効く」というフレーズを印刷し、同商品の魅力を訴求する。
厚生労働省が推進する「健康日本21」で具体的な喫煙率の目標を設定し、2010年の19.5%から22年度には12%にまで減少させると定められたことも追い風になるとみられており、両社ともマーケティングコストを投入して需要拡大を図る。