青森県。
男女ともに全国で最も平均寿命が短い〝短命県〟の汚名を返上するために、喫煙率の低下をめざします。
とはいえ、
「病気に関する知識の普及や、禁煙の啓発」
で喫煙率が下がるなら、とっくに下がってるんですけどね。
タバコが体に悪いのは、誰でも常識として分かっている。
でも、「なぜ」やめられないのか?
これが分かってる人って、少ないんじゃないですか。
運動時の呼吸困難や慢性のせき、たんを伴うCOPD=慢性閉塞(へいそく)性肺疾患=。たばこを吸う人に多い肺の〝生活習慣病〟とされ、全国の患者数は約500万人、年間の死亡者は約1万5千人と推計されている。男性の喫煙率が全国ワースト2位の青森県では、2012年に186人が死亡しているが、病気の認知度は低いのが現状。男女ともに全国で最も平均寿命が短い〝短命県〟の汚名を返上するためにも、病気に関する知識の普及や、禁煙の啓発などが課題となっている。
COPDは慢性気管支炎や肺気腫などが含まれる病気で、患者の9割以上はたばこと関係がある。長い時間をかけて病気が進むのが特徴で、重症化すると、空気を血液中に取り込むための肺胞の壁が壊れるなどして呼吸困難になる。
治療を始めても、肺や気管支を元の健康な状態に戻すことができないのが特徴。たばこを吸わない人は受動喫煙を避けること、COPDと診断された喫煙者は病気の進行を遅らせるため、きっぱりと禁煙することが重要だという。
県がん・生活習慣病対策課によると、がんや心疾患、脳卒中などと比べ、県内でのCOPDの認知度は極端に低い。
県が昨年8~9月にインターネットを通じて実施したアンケート(回答者は809人)では、COPDについて「よく知っている」と回答したのは17・80%。「聞いたことはあるが、どのような病気か知らない」(42・03%)と「聞いたことがない」(40・17%)が全体の8割を占めた。
このため、県は26日に青森市で、COPDを中心に肺の病気に関する講演会を初めて開催。市町村には、健康づくり教室などで注意を呼び掛けてもらう。
医師や看護師の理解も十分とは言えないため、2月には医療関係者を対象とした研修会も開く。日頃の診察の際に、喫煙習慣の有無や呼吸の状態を確認してもらい、患者が早めに病気に気付ける体制を整えたい考えだ。
県健康福祉部の齋藤和子がん対策推進監は「呼吸器の病気が重症化すると、息切れがひどくなり、苦しい状態で日常生活を送らなければならない。喫煙者や周囲の人は、たばこによる健康問題を考えてほしい」と注意を呼び掛けている。(佐々木琢磨)
