【2014世界禁煙デー】 長崎市民フォーラム・ランチョンセミナー(講演抄録)

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 「最善の受動喫煙防止対策とは、タバコをやめさせること」

Prof3

六本木 タツヤ

 

(「禁煙しないでタバコをやめる! ニコアン・セラピー」著者)

 

 

 

 

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タバコは毒です。

タバコの煙には発がん性物質が含まれています。

タバコを吸うと健康に悪影響を与えます。

喘息、肺がん、心筋梗塞や脳卒中などの原因にもなります。

さらにタバコの煙は、周りにいる人の健康を害します。

 

これを受動喫煙といい、迷惑なだけでなく危険です。

だから、なるべく他人にタバコの煙を吸わせないように、

他人の煙を吸わないようにしましょう。

これが受動喫煙防止の取り組みです。

 

 

……と、今回の市民フォーラムの内容をまとめると、

おそらくこんな感じになるでしょう。

 

しかし、

「タバコは体に悪い」

こんなことは、小学生でも知っている「常識」ではないでしょうか?

 

そんな「常識」を聞くために、わざわざ長崎まで来る一般人、

特に「喫煙者」が、一人でもいるのでしょうか?

 

 

おそらくいないはずです。

多くの人が本当に聞きたい話は、

「タバコは体に悪い」

なんて、分かりきった話ではないからです。

 

体に悪いと分かっているのに、「なぜ吸ってしまうのか」

そして、「なぜ、やめたくてもやめられないのか」

最後に「では、どうすればやめられるのか」

この3点こそ、喫煙者は聞きたいのです。

 

しかし、いままでこれらについて、明確に分かりやすく説明できる人には、

ほとんど会ったことがありません。

 

喫煙者本人が、その人の話を聞いて、

「よく分かりました。今日でタバコやめます」

と、本当にやめさせられることのできる人がいたら、教えてほしいくらいです。

 

私は、それを1時間の電話だけで実践しています。

しかも、禁煙外来でもやめられなかった人を対象に。

これを「ニコアン電話カウンセリング」と呼んでいます。

 

 

ニコアンでタバコをやめた人は3日もすると、こういう感想を聞かせてくれます。

「他人のタバコの煙が、あんなにくさいとは思わなかった」

「いままで他人に迷惑をかけて、本当に反省しています」

と。

 

つまり、本当に「受動喫煙防止」がやりたいのなら、

タバコの害をいくら訴えても効果がない、と気づくべきです。

いくら放射能の危険を訴えたところで、汚染水漏れを止めないままでいては、

いずれ日本には住むところがなくなります。

 

同様に、本当に受動喫煙防止をしたいのなら、

「なぜ、体に悪いのに吸ってしまうのか」

「なぜ、やめられないのか」

「どうすれば、やめられるのか」

この3つを理解し、タバコを吸う人の人口そのものを減らしていくことが、

最も確実で簡単、最短な道です。

 

私はそう信じて、医者でもないのに喫煙者をタバコから解放しています。

 

 

今回のランチョンセミナーでは、上記3つの疑問に対する解決策を、

時間の許す限りお伝えできればと思います。

 

長崎ポスター

第14回 全国禁煙推進研究会 主催)

 

 


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